- 概要 -
ジャズもヒップホップもアメリカ合衆国が発祥であり、100年以上経った現在でも、世界中で親しまれているものである。ジャズは、どのような曲でも演奏の仕方次第でジャズにすることができる演奏形式のことであり、本来、その文化を意味するヒップホップは、サンプリングや打ち込みを中心としたバックミュージックに、ラップを乗せて作る音楽形態のことを指している。
- 詳しい解説 -
ジャズは、19世紀末から20世紀初めにかけて、アメリカ合衆国ルイジアナ州南部に位置するニューオーリンズを中心として生まれた演奏方法のことである。ヴァイオリンやチェロ、フルート、クラリネット、ホルン、トランペットなどを代表とする西洋楽器を使用した音楽の技術や理論、及び、アフリカ系アメリカ人の間で楽しまれてきた独特のリズム感覚、宗教音楽、マーチングバンドなどを融合させた形式となっている。
ヒップホップは、本来、1970年代初めにアメリカ合衆国ニューヨーク州のサウス・ブロンクス地区で生まれた文化のことであり、アフリカ系アメリカ人やヒスパニック系の貧困な若者達が公園に集まり、家から運んだレコード・プレーヤーを街灯の電源で回し、それに合わせ、ダンスやラップ、建物などに絵を描いて遊んでいたパーティーが発祥である。
しかし、現在では一般的に、そこから派生して出来上がった、サンプリングや打ち込みを中心としたバックミュージックにラップを乗せる音楽形態のことをヒップホップと呼ぶ。