小松菜と野沢菜の違い・意味

小松菜と野沢菜の違いとは

小松菜と野沢菜の違い

- 概要 -

アブラナ科アブラナ属の植物であり、それぞれ古くより葉っぱや茎の部分を食料とし、栄養素が豊富に含まれる緑黄色野菜の一種である。

どちらも起源や渡来の経緯は定かにされていないが、南ヨーロッパが起源とされる小松菜は関東地方を中心とした全国で栽培されており、現在の遺伝子研究上ではシベリアが原産地とされる野沢菜は、主に長野県の野沢温泉村で栽培され、専ら漬物として利用されている。

- 詳しい解説 -

炒めものや煮物、漬物など調理方法も多岐にわたり、栄養豊富な小松菜は、南ヨーロッパ地中海沿岸が原産で、中国を経て日本へ渡来した「茎立(くきたち)」という蕪の一種であるとされている。当時、小松川地区(現在の東京都江戸川区)周辺で盛んに栽培され、鷹狩に訪れた徳川将軍が献上品のこの菜っ葉を大変気に入って、地名をとって命名したのが小松菜という名前のはじまりとなったという。そのため、現在でも全国生産量は、埼玉県を筆頭に関東地方が上位を占めている(2013年11月時点)。

野沢菜の主な産地は長野県の野沢温泉村であり、名前も栽培されてきたこの地域の名に由来している。起源は天王寺蕪の蕪の部分が大きくならなかったものと伝えられてきたが、現在の遺伝子研究上では、シベリアから渡来した西洋系の一種ともいわれている。専ら、漬物として利用される。

小松菜と野沢菜はアブラナ科アブラナ属の植物で、日本ではどちらも古くから親しまれている緑黄色野菜であるが、原産地や主な栽培地域、それぞれに合った調理方法が違っている。