投資有価証券と有価証券の違い・意味

投資有価証券と有価証券の違いとは

投資有価証券と有価証券の違い

- 概要 -

一年の儲けと最終的な財産・資産を知るための作業「仕訳」の際に用いる名目(勘定科目)」のことである。「有価証券」は一般的に一年以内の売却、償還を予定している、短期的所有が目的の証券のことであり、一方、「投資有価証券」は、一年以上の保有を目的としている長期的所有の証券を指す。

- 詳しい解説 -

身近な商店から大企業まで、小さなものも大きなものも、ひとつひとつの経済的な取引を一定のルールに従って振り分けて記録し、一年でどれぐらいの儲けとなり、最終的にどれくらいの財産・資産となったのかを知るための作業を仕訳と呼び、「投資有価証券」及び「有価証券」とは、その際に使用する名目(勘定科目)である。

「有価証券」は、譲渡により財産の権利を簡単に移転させることができ、一般的に会計上、一年以内に売却や償還など、動かす可能性がある短期所有目的の資産のことである。貨幣と同じ価値のある「貨幣証券(小切手、手形)」、海上、陸上の荷物運搬の際に接受を証明する「運送証券」、倉庫会社が荷物を預かっていることを証明する「倉荷証券」、会社が投資家に発行する「社債券」、株式会社が発行する「出資証券(株式)」など、それ自体に価値がある証券のことを指す。

反対に、「投資有価証券」は、固定資産に分類され長期的な所有目的に保有する資産である。関連会社の株式や複数の企業がお互いに株を持ち合う持ち合い株式、満期まで1年以上ある債券、市場で価格がついていない有価証券などのことを指す。