大豆と落花生の違い・意味

大豆と落花生の違いとは

大豆と落花生の違い

- 概要 -

大豆と落花生は、日本では古くより食料や神事に使う親しまれてきたマメ科の植物である。大豆は淡い紫色や白色、落花生は黄色の、どちらも蝶々のような姿の可憐な花を咲かせた後、実を成熟させるが、大きな違いは、落花生は花を落とした後にそこから蔓を出し、地中まで伸ばして莢を成熟させることである。

また、収穫後は、大豆は豆腐や味噌、きな粉、納豆などに加工されるが、落花生は茹でる他、搾油する食物としても利用されている。

- 詳しい解説 -

大豆はマメ科ダイズ属の植物で、原産地は明確にわかっていないが、一番の有力説は中国東北部からシベリア辺りとされている。夏頃に葉と茎の付け根部分に、淡い紫色もしくは白色の蝶々のような姿の小花を可憐に咲かせ、未熟な緑色の大豆‘枝豆’の時期を経て、10月中旬頃から地上に生った実を収穫する。なお、国内生産量第1位は北海道である(平成24年作物統計)。

一方、落花生も同じマメ科の仲間である。ラッカセイ属で、原産地は南米アンデス山脈付近とされており、夏頃にマメ科特有の蝶々のような形をした小花を咲かせた後、地面に向かって蔓を伸ばし、地中で莢に包まれた実を成熟させる。これは名前の由来ともなった。なお、国内生産量第1位は千葉県である(平成23年作物統計)。

このように、どちらも古くより我が国の良質なタンパク源として親しまれてきた食物であるが、花後の実の生り方に大きな違いがある。