- 概要 -
中南米、メキシコ周辺が原産地である唐辛子。どちらも唐辛子がキーの辛さと酸味のソースである。
「チリソース」はスペイン語で唐辛子を意味する「チレ」から付けられた「唐辛子」を使用したソースのことであり、「サルサソース」はメキシコ料理で使われる唐辛子を使用し、トマトなどの野菜を混ぜて作るソースのことである。
- 詳しい解説 -
本来、スペイン語で「サルサ」は、水気の多い調味料全般という広範囲のソースという意味であるが、日本で「サルサソース」として一般的に知られている、メキシコの代表的な酸味と辛みを楽しむ香辛料は、トマトを主体とし、唐辛子、玉ねぎや香草、レモン汁、ナッツなどを材料としたものである。
2010年に世界無形文化遺産に登録されたメキシコ料理には、中南米が原産地であり、紀元前4000年頃より栽培していた歴史のある唐辛子を使用したサルサが不可欠である。多種類の唐辛子が古くより親しまれている現地では、家庭独自のレシピでサルサが作られている。
一方、「チリソース」の「チリ」はメキシコ先住民の「舌を刺すような辛さ」という意味の言葉が基となり、スペイン語で「チレ」となったとされ、唐辛子のことを指す。
つまり、「チリソース」は唐辛子を使用したソースのことであり、「サルサソース」は、メキシコ料理から広まった、唐辛子とともにみじん切りにしたトマトなどの野菜を使って作るソースのことである。