- 概要 -
ジャガーは環境適応能力が高く、サバンナや水辺だけではなく1200mの高地でも生息が確認されており、黄色の毛並には、中心部に黒点のある黒色の梅の花の紋様がちりばめられている。一方、トラは現存するネコ科最大の大きさの体躯を誇り、生息する熱帯雨林やマングローブなどの見通しの悪い茂みに身を隠すのに適した、黄色の毛並に美しい黒色の縦縞をもつ。
だが、ジャガーもトラも人間による自然破壊や密猟などにより、絶滅に瀕している大型のネコ科動物である。
- 詳しい解説 -
ジャガーもトラも同じネコ科の大型動物であり、自然破壊による生息域の減少や美しい模様の毛皮をとるための密猟などによって、自然界の中で絶滅の危機に瀕している動物である。ジャガーとトラは、体躯の大きさや模様などが異なっているため、明確に見分けることができる。
ジャガーはライオンやトラに次いで大きいネコ科動物で、梅の花のような黒色の紋が入るヒョウと似ている。ジャガーはその梅の花の紋の中に黒点が入っているのが特徴である。体長は120cmから180cm、体重は60kgから130kg程度で、標高1200mのような高地から水辺、サバンナなどに生息し、メキシコ、南米中部に分布している。
トラは地球上に現在存在しているネコ科の動物の中で最大の大きさを誇る動物で、体長は140cmから240cm、体重は90gkから300kg超にもなる。黄色に黒色の美しい縦縞は、居住範囲である見通しの悪い茂みなどに隠れるのに適するように模様が入っているといわれ、熱帯雨林やマングローブ、北方林などに生息・分布している。