コンソメとほんだしの違い・意味

コンソメとほんだしの違いとは

コンソメとほんだしの違い

- 概要 -

「コンソメ」も「ほんだし」も、味の素株式会社が発売している、家庭で簡単に使用できるようにと、固形や粉末状に香りや旨みを詰め込ませた出汁のひとつである。コンソメは洋風の出汁としてお肉や野菜を煮込む際に、ほんだしはお味噌汁や炊き込みご飯、卵焼きなど和風料理の出汁として使用される。

- 詳しい解説 -

「コンソメ」も「ほんだし」も味の素株式会社(本社:東京都、創業:1909年)の商品であり、家庭で簡単に使用できるように調味料化された、香りと旨みがつまった出汁のひとつである。

「コンソメ」は本来、「完成された(consomm?)」という意味のフランス語で、フランス料理の神髄ともいえるスープのひとつである。魚・牛肉・鶏肉、香味野菜を長時間じっくり煮込んだブイヨンに、脂肪の少ない肉や卵白を加えて煮立て、灰汁をこまめにすくい、さらにこして宝石のような澄み切った琥珀色のスープを作り出す。単純な作業でありながら、美しく風味豊かでなければならない、手間暇を惜しみ丁寧に作業が必要となる美しいスープである。このコンソメを手軽に家庭でも使えるように固形状(もしくは粉末)にしたのが、日本では一般的に知られている「コンソメ」である。ポトフなどの各煮込み料理に、ピラフやパスタなどに。料理の幅を広げる洋風の出汁として利用されている。

一方、「ほんだし」は、かつお節を主体とした和風の出汁である。香りとコク、味わいにこだわり3種類のかつお節を使用し、食塩等を加え使いやすい顆粒状にしたもので、お味噌汁は基より、炊き込みご飯や卵焼きなど広く利用されている。