- 概要 -
消防隊も消防団も、火災や台風による災害時など緊急時はもとより、普段の防災活動や普及に携わる業務を担っていることに違いはない。しかしながら、消防隊は公務員試験を合格し、職業として常勤で任務に就くのに対し、消防団は、普段は各自別の職業を行いながら、仕事休みなどを利用して訓練や防災活動を行い、緊急時には消防隊と連携して対応に当たる非常勤である。
- 詳しい解説 -
消防隊は、消防署に常勤で消防業務に専念している職業であるのに対し、消防団は、普段は各自別の職業についていながら、災害などの際に消防隊などと連携して対応に当たるのが大きな違いである。
消防隊は、消防吏員(消防官)として働く地方公務員である。公務員試験に合格する必要がある。常勤であり、火災や事故、地震、台風などの災害時に出場し、またそれ以外のときは訓練や資材・機材の取り扱い訓練や点検、当直、防災の予防活動など多様な業務にあたっている。
一方、消防団はそれぞれの市町村に設置が決められた、地域に密着して消防や防災のリーダーとして活躍する非常勤の特別職の地方公務員である。試験はなく、各市町村の設置基準に従い任務に就くことができる。全国に約2,300団が組織しており、約88万人がその職を担い、各自の仕事の休みなどを利用して訓練や防災の予防活動にあたっている。