- 概要 -
口腔外科と口腔内科は、歯科医が診断と治療を行う歯科医学の診療科であるが、対象とする疾患や治療法が違っている。口腔外科は主に悪性の腫瘍や事故による外傷など、外科的手術を治療法とする診療科であるのに対し、口腔内科はカウンセリングをじっくりと実施したうえで、専ら薬物療法や理学療法など外科的手術を伴わない疾患に対して診断・治療を実施する診療科である。
- 詳しい解説 -
口腔外科も口腔内科も、歯科医が診断・治療を行う歯科医学の分野のひとつである点では同じだが、対象となる疾患や治療方法が違っている。
口腔外科の対象は、一般的に口の中（粘膜や歯）や顎、耳下腺を除く唾液腺であり、主に悪性の腫瘍や交通事故などでの外傷、先天性のみならず後天性の口の中の疾患を、外科的手術によって治療する診療科である。なお、外科的手術を行う診療科として医師が治療を行う耳鼻咽喉科も存在し、治療領域によっては医師との連携も必要とされる。
一方、口腔内科は、口の中や顎、顔面などに起きた症状を、カウンセリングを実施したうえで薬物療法や物理的手段を用いる理学療法など、外科的手術を伴わない疾患に対して診断・治療を行う診療科である。