ケチャップとトマトソースの違い・意味

ケチャップとトマトソースの違いとは

ケチャップとトマトソースの違い

- 概要 -

一般的にケチャップもトマトソースも皮や種を取り除いたトマトを主体とした調味料で、ほかに食塩・香辛料・砂糖・玉ねぎなどを加えて煮込んだものである。農林水産省のトマト加工品に関する告示によると、大きな違いは、可溶性固形分が25%以上か(トマトケチャップ)、8%以上25%未満(トマトソース)かであり、全体に占める糖度の量による。これによると、ケチャップの方が糖度が高く味はまろやかであるといえる。

- 詳しい解説 -

ケチャップの由来は定かではなく多数あるが、その語源や似たような発音である、中国に古くから伝わる魚を発酵させて作る「ケ・ツィアプ」という調味料がはじまりとされている。その後、ヨーロッパで魚介類だけではなくマッシュルームや果物などで作られるようになり、アメリカに渡ってトマトを使った調味料になった。なお、マッシュルームに塩をまぶし、絞った汁にビネガーや玉ねぎなどを加えて煮詰めた調味料は、現在でもイギリスで食べられている。明治時代、日本にはアメリカから渡来したため、最初から日本ではトマトを主体としたケチャップが一般的となった。

ケチャップもトマトソースもトマトが主体となった調味料である。農林水産省のトマトの加工品を対象とした告示(平成21年5月29日付け)によると、ケチャップは、濃縮トマト・食塩・香辛料・食酢・砂糖類及び玉ねぎまたはニンニクが主な材料で、可溶性固形分が25%以上ある必要があり、トマトソースは濃縮トマトまたは皮を取り除いた刻みトマトを加えたもの・食塩及び香辛料で、可溶性固形分が8%以上25%未満のものとなり、ふたつの違いは、糖分や酸分、アミノ酸などの成分が溶け込んでいる固形物の量である。トマトケチャップの方が糖度が高いということになる。