いくとゆくの違い・意味

いくとゆくの違いとは

いくとゆくの違い

- 概要 -

「行く」は「いく」とも「ゆく」とも読むことができ、どちらも間違いではなく正解であり、また、現代において明確な区別がされているわけではない。ただし、一般的に、「いく」は話し言葉として使用されており、「ゆく」は文章などの書き言葉として使用されることが多くなっている。その中には「行方(ゆくえ)」や「行く末(ゆくすえ)」など、どちらか一方の読み方でしか使用しないものもあるが、これは一方の慣用が定着したためと思われる。

- 詳しい解説 -

「いく」と「ゆく」は「行く」の読み方であり、どちらも間違いではない。古く奈良時代より「いく」も「ゆく」も使用され、歴史的にも併存していることから間違いではなく、むしろ正しいとされる。歴史的な使用頻度をみると、和歌や文字を書くときの言語には「ゆく」が使われることが圧倒的に多いが、現在では一般的に「いく」は話し言葉で使用され、「ゆく」は文章などの書き言葉として使用されている。

しかしながら、明確な区別は定義されているわけではない。ただし、「行方」は「ゆくえ」と読み「いくえ」とは言わず、「行く末」や「行く春」など、どちらか一方の読み方でしか使用されないものもあるが、これは一方の慣用が定着したためと思われる。