ウイスキーとラム酒の違い・意味

ウイスキーとラム酒の違いとは

ウイスキーとラム酒の違い

- 概要 -

ウイスキーとラム酒はともに蒸留酒の仲間で、各原料を発酵させた後に一定の温度で温め、その後木製の樽でじっくりと熟成させて作られる。大きな違いはその原料で、ウイスキーは大麦とトウモロコシ、ラム酒はサトウキビである。熟成後は、どちらも風味豊かでコクがあり、それぞれ深い琥珀色をした甘美なお酒となる。

- 詳しい解説 -

ウイスキーとラム酒は、原料を発酵させた後に一定の温度で温めることでその温度で揮発するアルコールのみを取り出す、それぞれほぼ1種類のアルコールのみで作られた、蒸留酒と呼ばれる種類のお酒である。複数のアルコールから作られていないため肝臓で分解しやすく、二日酔いになりにくいとされている。二つのお酒の大きな違いはその原料である。

ウイスキーの原料は一般的に大麦とトウモロコシで、これを発酵・蒸留後、木製の樽の中でじっくりと熟成することによって作られる。スコットランドからアイルランドといった北海道より北にある年間通して涼しい地域が起源とされ、アルコール度数は40〜43%にもなる。熟成されたウイスキーはゆったりと深い琥珀色をしており、コクとまろやかな香りをもつ。各国で定義は変わり、発祥の地に近いイギリスでは、3年以上の熟成が求められるが、日本では無色透明のものもウイスキーとして認められている。

ラム酒の原料は一般的にサトウキビで、抽出された廃糖蜜(はいとうみつ)と呼ばれる黒褐色の液体や搾り汁を使用して発酵・蒸留後、樽で熟成される。熟成期間や貯蔵する樽によってラム酒の色や風味は変わり、濃い褐色で独特な風味をもつダーク・ラム、ウイスキーに似た色合いのゴールド・ラム、無色透明で素材の風味を楽しめるシルバー(ホワイト)・ラムの3種類に分類される。