- 概要 -
どちらも一般的に、パソナルコンピューター(以下パソコン)でスムーズに作業を進めるための、データの保管場所もしくは領域のことである。
キャッシュは、使用頻度の高いデータをより早く読み書きするために保管する記憶装置や複製データのことであり、例えばハードディスクではなくメモリに保管した複製データを指す。またバッファは、多数のデータを一気に処理すると渋滞がおきてしまいミスが起こる可能性があるので、転送スピードに合わせて順次データを送り出すために一時的に保管しておく場所を指す。パソコンとプリンタの関係がこれに当たる。
- 詳しい解説 -
キャッシュもバッファも情報技術(IT)用語のひとつである。専ら、パーソナルコンピュータ(以下パソコン)を起動し、スムーズに作業を進めるためにデータを保管しておく場所のことを指すが、目的が違う。
キャッシュは、何度も繰り返して使用する使用頻度の高いデータを高速にアクセスするために保管しておく記憶装置、もしくは高速化された複製データ自身のことである。ハードディスクよりメモリの方が高速にデータの読み書きを行えるため、例えばメモリに複製したデータがキャッシュである。
一方、バッファは、多数のデータを処理する際に、データを一時的に保管する記憶装置や領域のことである。これにより、処理するスピードと転送するスピードの差を補っている。例えば、印刷。印字するスピードは、パソコンとプリンタ間の通信速度よりも遅いので、パソコンから次々にデータを送ると印刷が追いつかずにミスが起きてしまう。これを補うためにプリンタに内蔵されたメモリがパソコンから送られてきたデータを一時的に保管し、印刷スピードに合わせて順次データを読み出している。この際のプリンタに保管された一時的なデータの領域がバッファである。