- 概要 -
ハバネロはトウガラシの仲間のひとつであり、ハラペーニョはトウガラシの品種のひとつである。小さく丸みのある赤オレンジ色の果実のハバネロは、以前、世界一の辛さとしてギネスブックに登録されたほどの辛さを持ち、その辛さはハラペーニョの約10倍にもなるという。一方、ハラペーニョは専ら緑色のうちに収穫し、長くずんぐりとした肉厚の果実の中に、チーズを詰めて揚げたりそのままピクルスなどにして楽しむ。
- 詳しい解説 -
アメリカの薬理学者スコヴィルが考案した測定法(単位:スコヴィル)によると、ハラペーニョの辛さは2500から8000、ハバネロは300,000で、熟した際の小さくて丸みを帯び、赤みがかったオレンジ色をした2cmから6cmほどの可愛い姿からは思いもよらない、強い辛さを持つトウガラシの仲間である。一時は辛さ世界一のギネスに登録されていた。「ハバネロ」の原産地はカリブ海に浮かぶキューバの首都ハバナとされ、ハバナのやハバナ出身者という意味のスペイン語、アバネロが名前の語源となっている。ちなみに「チレ」はトウガラシを指す。
「ハラペーニョ」はトウガラシの品種のひとつである。原産地のメキシコ、ベラクルス州ハラパという土地の名前に由来し、6cmから8cmほどの緑色のうちに青唐辛子として収穫され、厚みのある果肉を楽しむため、ピクルスにしたりチーズを詰めて揚げる料理が有名である。
このように、ハバネロはトウガラシの仲間でハラペーニョは品種のひとつであるが、原産地や姿形、辛みの度合いが大きく違う野菜である。