彗星と惑星の違い・意味

彗星と惑星の違いとは

彗星と惑星の違い

- 概要 -

地球をはじめとした全8つの圧倒的に大きなほぼ球形の、十分な質量をもった公転する天体が「惑星」であり、現在(2006年8月時点)水星、金星、地球、火星、木星、土星、天王星、海王星がこれにあたる。一方、「彗星」は、本体の約8割が氷の状態の水で、二酸化炭素やガス、塵などで構成されており、惑星の引力によって軌道が変更されて太陽に近付くと、その熱により専らガスが蒸発して、電子やイオンといった微粒子が箒の様な姿に伸びる小さな天体のことを指す。

- 詳しい解説 -

私たちが住む地球もまた惑星のひとつである。「惑星」とは、太陽のまわりを回っていおり、十分な質量をもったほぼ球形の圧倒的に大きな天体のことを指す。水星、金星、地球、火星、木星、土星、天王星、海王星がこれにあたり、以前は冥王星が惑星の枠に入っていたが、自身の軌道近くの天体を吸収したりはじき飛ばしたり掃き散らしたりするという条件に当てはまらないため、2006年8月にチェコのプラハで開催された国際天文学連合総会で正式に惑星から外すことが決められた。なお、冥王星は新たな枠組みの準惑星に分類されている。

中心部(核)は岩石などを含む氷であり、本体の約8割が氷の状態の水、他に二酸化炭素や一酸化炭素、ガス、塵などで構成されることから「汚れた雪玉」とも呼ばれる「彗星」。大きさは惑星に比べかなり小さく数キロから数十キロほどである。惑星の引力によって軌道を太陽系の内側へ変えて、やがて太陽の熱でガスが蒸発して電子やイオンといった微粒子が尾っぽのように流出されて、地上から見ると流れるように見える。

このように「惑星」は公転する圧倒的に大きなほぼ球形な天体であり、「彗星」は、専ら太陽系に近付くと箒のような姿に変わる小天体である。