トラクターとトラックの違い・意味

トラクターとトラックの違いとは

トラクターとトラックの違い

- 概要 -

「トラクター」とは、後部に、農業用の作業機械や自身で進退のできないトレーラーなどを専用のけん引装置を用いてけん引するための自動車のことである。また、「トラック」とは、荷物の運搬を目的とした自動車であり、積載重量で小型・中型・大型に分類され、タンクローリーやミキサー車などの特殊車両、トラクターがけん引するトレーラーもこれに含まれる。

- 詳しい解説 -

「トラクター」とは、後部に設置されているけん引装置で、自身では進退できないもの(被けん引車と呼ぶ)を引っ張ったり動力を供給したりする大型自動車や特殊自動車のことを指す。荷物を運ぶトレーラーを引くために用いられる「トラクター」には、セミトラクターやフルトラクターがある。セミトラクターはトラックの先頭部分だけ切り取ったような姿、フルトレーラーはこのトレーラー自身も積載でき、一見すると普通の大型トラックのような姿である。

「トラック」は一般的に荷物の運搬が目的とされるため、頑丈に作られる。積載量が2トン以下の小型トラック、4トンクラスの中型、10トンクラスの大型の他、タンクローリーやミキサー車、ごみ収集車(塵芥車)、冷凍・冷蔵装置のついた宅急便車、荷台が幌で覆われているウィング車、霊柩車など特殊な車両も専ら貨物専用であればトラックに分類される。また、「トラクター」がけん引するトレーラー(被けん引車)もまた、トラックである。

ゆえに、「トラクター」とは専ら後部につなげた機械をけん引する自動車であり、「トラック」は専らそれ自身に荷物を積載して運搬する自動車のことを指す。