ショートニングと無塩バターの違い・意味

ショートニングと無塩バターの違いとは

ショートニングと無塩バターの違い

- 概要 -

「ショートニング」は、牛脂などの動物油脂や植物油脂に、乳化剤と窒素ガスや炭酸ガスを吹き込みながら練り合わせて作る、無味無臭の油脂である。安価で、サクホロな食感を出すために、市販されているパンやお菓子、フライなどにほぼ使用されている。

「無塩バター」は、生乳を分離し、練り合わせることでできる天然の乳製品である。香りが豊かであるため、高価ではあるが手作りのお菓子などでよく使用される。現在は食塩不使用バターとして販売されている。

- 詳しい解説 -

「ショートニング」も「無塩バター」もパンやお菓子などに使用するなど用途は同じであるが、原材料が全く違っている。

「ショートニング」とは動物油脂(牛脂など)や植物油脂を原材料として、乳化剤(大豆レシチン)と10パーセントから20パーセントの窒素ガスや炭酸ガスを吹き込みながら練り合わせて作られた、クリーム状の無味無臭のほぼ100パーセントの油脂である。19世紀末にアメリカでラードの代用品として作られ、これを使うことでサクサクしたりホロホロっとし、また安価であることから通常、市販されているパンやクッキーなどのお菓子類、フライなどの揚げ油として使用されている。しかし、人間の体では分解できない構造の食品であることから海外ではそれを問題視し、使用しないなどの対応がとられている。

「無塩バター」とは牛乳を分離して作る天然の脂肪分が高い乳製品である。無塩バターという名称が使用されていたが、原料とする生乳にすでに微量の塩分が含まれていることがわかり、食塩不使用バターの表記に変えられた。