政府と幕府の違い・意味

政府と幕府の違いとは

政府と幕府の違い

- 概要 -

「政府」とは司法、立法、行政の三権をもった統治組織のことを意味しているが、現在日本では、一般的に国内に向けての狭義の意味で使用し、内閣総理大臣と国務大臣、各府省庁(出先機関含む)のことを指している。一方、鎌倉幕府や室町幕府など、天皇より委任された征夷大将軍が執った政治のことを「幕府」といい、これもまた「政府」の一種である。

- 詳しい解説 -

英語で「Government」は司法、立法、行政の三権をもった統治組織のことを意味し、「政府」のことをいう。しかし、日本において「政府」といった場合には一般的に日本国内に向けての狭義で使用し、内閣と内閣の統括する行政機関のことを指している。具体的に内閣は、内閣総理大臣と内閣総理大臣によって任命され、天皇により認証された各国務大臣のことであり、内閣の統括する行政機関とは、各府省庁(出先機関含む)のことをいう。

「政府」を広い意味で使用した場合に、「幕府」とは、天皇より政治を任された征夷大将軍の位につく武士が行った政治であることから、「幕府」も「政府」の一種である。「幕府」という名称の由来は、征夷大将軍が自身の陣の中に幕を張り、その中で指揮を執ったことから付けられたとされ、鎌倉幕府をはじめとし、室町幕府や江戸幕府がそれにあたる。