風圧と風速の違い・意味

風圧と風速の違いとは

風圧と風速の違い

- 概要 -

「風圧」とは、風が目の前に置かれた物体に加える圧力のことであり、「風速」とは、風が1秒間に進んだ距離で風の速さを(秒速)表したものである。

風とは、空気が気圧の高いところから低いところへ移動する流れのことである。つまり、気圧の高低差が大きければ大きいほど風は早く移動するため「風速は」早くなり、風圧は風速の2乗に比例して増加することから、「風圧」も大きくかかることになる。

- 詳しい解説 -

「風圧」とは、風が目の前に置かれた物体に加える圧力のことで、風速の2乗に比例して増加する。つまり風速が早いほど風圧も大きくなる。壁や物体に吹き付けるのはもちろん、落ち葉を吹き飛ばす力も「風圧」である。

一方、「風速」は、空気が気圧の高いところから低いところへ風になり移動する速さのことで、気圧の高低差が大きければ大きいほど早く流れる。それを日本の気象庁では、1秒でどれくらいの距離を移動するか(秒速)として表し、国際的にはノットを用いて表示する。

降水量の観測場所は約17km間隔で全国に約1,300か所あるが、そのうち風速を観測しているのは約840か所(約21km間隔)である。一般的に風速の観測は、地上約10mに設置された風速計によって、観測時点より10分前、10分間の平均値で表されるが、都心部では高層ビルが多い為、地上数十メートル以上の高さに設置された風速計で計られている。