- 概要 -
「おかゆ」とは、一般的にうるち米(米)をたっぷりの水で柔らかく炊いたもので、その水分量により全粥、七分粥、五分粥、三分粥に分けられる。朝食や体調不良時などの食事に専ら利用される。また、「おもゆ」は「おかゆ」を炊いた時にできる上澄みのとろっとした液体状の部分のことで、昔、粉ミルクがない時代には母乳の代わりとして、現在では離乳食の初めなどに使われる。なお、全粥にしたときには「おもゆ」はできない。
- 詳しい解説 -
「おかゆ」は一般的にうるち米(米)をたっぷりめの水で柔らかく炊いたもので、その上澄みのとろっとした液体状の部分を「おもゆ」と呼ぶ。
「おかゆ」は漢字で「お粥」であり、炊湯(かしぎゆ)や濃湯(こゆ)、食湯(けゆ)、加湯(かゆ)など、調理方法や出来上がったお粥をイメージした言葉が由来になっているとされる。水分の量で、ほとんどご飯に近い全粥と、米粒はしっかり見えているけれど多少とろみがついた七分粥、おもゆと米が半分ずつの五分粥、おもゆが七割を占める三分粥に分けられ、消化によいことから体調不良時などの食事として利用されている。
「おもゆ」は漢字で「重湯」と書き、語源ははっきりしていないが、ご飯の丁寧語で高貴な人々の食事を意味する「おもの」から来たとされる説や、人工ミルクがない時代には母乳の代わりに与えていたことから「母(おも)」に由来するとされる。現在でも離乳食の初めなどに利用される。