- 概要 -
チンパンジーと人間は、約600万年ほど前に同じ祖先から分かれ、DNA全ゲノムのうち塩基配列98.77%が一致している哺乳類である。見た目にも、二足歩行や言葉を話し、文字を書いてコミュニケーションする点では人間とチンパンジーは大きく違うが、飼育下においては、チンパンジーも複雑な記号を理解したり、手話をするなどの能力があるとされる。
- 詳しい解説 -
チンパンジーと人間は約600万年ほど前に同じ祖先から分かれ、進化を遂げてきた、とても身近な哺乳類である。DNAの全ゲノムのうち、塩基配列の98.77%が一致していることが有名であるが、これは大きく異なっている部分は切り捨て(13億文字)て、残った24億文字を比較した結果である。人間の25%と、チンパンジーの18%を引いた残りを比較した結果が98.77%の一致となっている。
人間とチンパンジーは見た目に違い、人間は二足歩行し、言葉を話して会話をし、文字を書きコミュニケーションを図ることができる。一方、チンパンジーは、セネガルからタンザニアのアフリカ西部から中央部の森林地帯や乾燥したサバンナ地帯に生息する動物で、昼と夜は樹上で移動は地上で生活している。グルメであり、果実や葉っぱ、樹液や小型の哺乳類や鳥類、昆虫などを食べ、野生のチンパンジーは40年から50年生存するとされる。なお、神戸市立王子動物園のチンパンジーは65歳(2015年)で、国内最高齢である。