デニッシュとパイの違い・意味

デニッシュとパイの違いとは

デニッシュとパイの違い

- 概要 -

どちらもバターなどの固形油脂類を、生地を折る度に挟んでいく、風味豊かで、サクッともしくはしっとりとした食感のリッチな食べ物である。その違いは、イーストを入れて発酵させて作るパンの一種か、それともイーストの入らない生地かである。「デニッシュ」は前者で「パイ」は後者であり、「パイ」はイーストを入れないため暖かい場所に置く必要がないので、幾度もバターを折り込み、「デニッシュ」よりさらにリッチな生地となる。

- 詳しい解説 -

「デニッシュ」は、デンマークやオーストリアなどが起源とされるパンの一種である。また、「パイ」は14世紀初頭のフランスで原型となるお菓子が作られたとされ、「デニッシュ」と「パイ」、二つの大きな違いは、イーストが入り発酵させる(パートフィユテ)パンであるか、イーストは入らないか(パートルベ)である。

どちらも層状で、焼き上がりはさっくりと、もしくはしっとりとしたバター(油脂)の風味豊かなリッチな生地である。バターを折り込んでいくが、発酵を必要とするデニッシュは暖かい場所に置かなければいけないため、パイより折り込み回数は少なく、また、パイは6回以上の折り込みをしたものを指すため、グルテンの強い粉を使用し、葯まではバターが溶け出してしまわないように冷やしておく必要がある。

「デニッシュ」は生地の上に様々なフィリングを乗せ、「パイ」はレモンパイやミートパイ、アップルパイなど中にフィリングを入れたものが普及している。