ドジョウとナマズの違い・意味

ドジョウとナマズの違いとは

ドジョウとナマズの違い

- 概要 -

皮膚は鱗がなく滑らかで顔にヒゲを生やし、水中では底面で生活する点は同じであり、淡水魚のドジョウ科の仲間である。しかし「ドジョウ」は、水田や湿地、水路などの場所に生息し、顔に上下左右全部で10本のヒゲを生やしているのに対し、「ナマズ」は湖沼や河川の中下流に生息し、ヒゲを全部で4本生やす。また、見かけも「ドジョウ」はひょろっと長い円筒形で最大でも20cm程であるのに対し、「ナマズ」はずんぐりと平べったく最大で60cm程にもなる。

- 詳しい解説 -

どちらも淡水魚で、コイ目ドジョウ科に分類される仲間だが、「ドジョウ」はドジョウ属、「ナマズ」はナマズ属である。皮膚は鱗がなく艶やかで、ヒゲを持っていること、生息するそれぞれの水中では底面で生活している点が同様の特徴である。しかし、姿は全く似ておらず、生息する場所も特徴のヒゲの本数も異なっている。

「ドジョウ」は、日本では全国の水田や湿地、水路に生息しており、成長すると約20cm前後になる。ひょろりと細長い円筒形で、ヒゲは上顎に3対計6本、下顎に2対計4本で合計10本ある。日本に生息しているのはマドジョウやシマドジョウであり、古くから鍋や柳川、蒲焼、唐揚げなどにして食用とされてきたが、現在では天然物は高級食材となっている。漢字で「泥鰌」、「土生」と書き、生息している場所から名付けられたとされる。

一方、「ナマズ」は、日本では北海道南部から九州の湖沼や河川の中下流に生息しており、小魚や甲殻類、カエルや蛇などを食べ、成長すると約60cm前後になる。ずんぐりとした姿で真横から見ると潰れたように平たく、皮が滑らかな魚という意味から名付けられた。ヒゲは上顎に1対計2本、下顎に2対計4本あるが、成長すると下顎の1対は消失してしまうため、上下1対ずつ合計4本となる。天ぷらや蒲焼、甘辛煮で食用とされる。