- 概要 -
「テコンドー」は朝鮮半島に古くより伝わる古武術と空手が取り入れられた新しいスポーツで、足のボクシングとも呼ばれる。スピードやカウンター技を多く使用し、2000年よりオリンピックの正式競技となった。一方、「ムエタイ」は、タイ王国の国技として古くより伝わる格闘技である。両手両肘、両足両膝を用いた打撃を重視した、戦うや格闘という意味の語が語源のスポーツである。
- 詳しい解説 -
「テコンドー」とは朝鮮半島に古くより伝わる古武術‘テッキョン’を基礎とし、創始者が日本に留学中に学んだ空手の動きを取り入れて、足技により競技を行うスポーツである。カウンター技が多く使用され、スピードが求められることから「足のボクシング」とも呼ばれる。
競技には、24種類の基本動作がすべて組み込まれている‘トゥル(型)’や、体重別に5階級に分かれ、より正確な技を相手と競う‘マッソギ(組手)’、白煉瓦を手や足で割る‘パワーブレイキング(威力)’、飛び蹴りの高さを‘スペシャルテクニック(特技)’の4種類がある。なお、2000年よりオリンピックの正式競技となった。
一方、「ムエタイ」は古くよりタイ王国に伝わる国技である。手と肘、足と膝を用いて打撃で相手を攻撃する格闘技であり、他国の侵攻に備えるための手段として発達したが、その後、第一次世界大戦後にはスポーツとしての側面を持つ現在の「ムエタイ」が成り立った。なお、「ムエタイ」の語源は、戦うや格闘を意味する、‘ムワイ’もしくは‘ムアイ’という語に由来する。