衛星放送とBSの違い・意味

衛星放送とBSの違いとは

衛星放送とBSの違い

- 概要 -

「衛星放送」とはテレビやラジオ放送の電波送信方法のひとつで、「地上波放送」と2つに分けられる。従来は、放送局と各受信者との間に電波塔などの中継施設を挟んで電波を送っていたが、「衛星放送」ではこの施設が赤道36,000km上空の人工衛星となる。建物や地形による影響を受けずに広域に電波を送信でき、災害時にも強いのが利点である。また、「BS」とは「衛星放送」で使用する人工衛星の種類であり、元より一般家庭で視聴することが目的の放送衛星「Broadcastin Satellites」の略語である。

- 詳しい解説 -

2015年現在、テレビやラジオ放送の電波送信方法には「地上波放送」と「衛星放送」の2種類がある。これは、放送局から各家庭等(放送を受信する側)への電波の送り方の違いであり、「地上波放送」とは、地上にある電波塔などの施設が中継所となって電波を送る、以前より行われてきた方法である。一方、「衛星放送」は、その名の通り、赤道上空36,000kmにもなる宇宙の人工衛星を中継所として使用する方法で、建物や山など地形による影響を受けないため効率よく広い地域に放送できる。また、中継所が宇宙であるため災害に強いという利点がある。

さらに、「衛星放送」は使用する人工衛星により「BS(放送)」と「CS(放送)」に分けられる。「BS」は、放送衛星という意味の「Broadcastin Satellites」の略語で、元来より一般家庭で視聴することを目的として東径110度に打ち上げた衛星を使用している。一方、「CS」は、通信衛星という意味の「Communication Satellites」の略語で、元来は通信事業者等特定の受信者が対象だったため電波の力が小さい。現在は110度、124度、128度の通信衛星を使用した番組が一般家庭でも視聴できる。