- 概要 -
日本で古くから栽培され、儀式や祭礼、食事の主食として用いられてきた「お米」とは、イネ科植物の「稲」から採れる一粒一粒の小さな実のことを指し、「ご飯」の材料のひとつである。「ご飯」とは、専ら「お米」に水を加えて炊いたものをいうが、本来は麦や他の雑穀などを同じように調理したものも含まれる。
また、召し上がる物という意味の「飯」を高貴な人々に使うための丁寧語として「ご飯」と言われていたこともあり、一般的に「ご飯」と使われるようになった現在では、食事の代名詞として用いられることもある。
- 詳しい解説 -
「お米」は、日本において古くから栽培し、儀式や祭礼、または食事の主食として親しまれてきたイネ科植物の「稲」から採れるひとつひとつの小さな粒のような実のことを指す。食べられる状態にする精米という作業具合で、白米、分づき米(糠の落とし具合で3分、5分、7分に分けられる)、無洗米、発芽玄米、玄米に分類される。
「ご飯」は、本来、材料の「お米」や麦、雑穀類に水を加えて、汁気が残らないように炊くか蒸すかした食べ物のことを指していたが、現在では「お米」を炊いたものが専ら「ご飯」と呼ばれる。また、「ご飯」とは、召し上がる物という意味の「飯」という語を高貴な人々に使うための丁寧語であった。それが長く使われるうちに一般的に使われるようになり、また、パスタ類やパンなど米以外の主食の出現により、その他の副菜を含めた朝、昼、晩の食事の代名詞として「朝ご飯」などと使用されることもある。