産業廃棄物と粗大ごみの違い・意味

産業廃棄物と粗大ごみの違いとは

産業廃棄物と粗大ごみの違い

- 概要 -

「産業廃棄物」とは、企業や商店などの大小問わず、事業者が事業の過程で不要になった廃棄物のことを指し、「粗大ごみ」とは、一般家庭で日常生活を送る際に不要となった物のことをいう。前者は廃棄物処理法で20種類が規定されており、汚泥や焼却炉の灰、がれき、繊維くずや動物の糞尿などが挙げられる。また、後者は電気・ガス・石油ストーブなどの器具、タンス、机などの家具、ベッド・布団など寝具などが挙げられ、それぞれ管轄する市区町村により出し方が異なっている。

- 詳しい解説 -

「産業廃棄物」とは廃棄物処理法で規定されている、汚泥や焼却炉の残灰などの燃え殻、がれき、繊維くず、動物の糞尿や死がい等20種類からなり、企業や商店などが事業を遂行する上で排出される廃棄物のことをいう。

一方、「粗大ごみ」とは、一般家庭で日常生活を送る際に不要となった、電気・ガス・石油器具、箪笥や机などの家具、ベッド・布団などの寝具などのことをいう。つまり、産業廃棄物は事業の過程で出る不要物、粗大ごみは一般家庭で出される不要物のことである。

「産業廃棄物」の排出は約3億7914万トン(平成24年度)にもなるとされ、「粗大ごみ」を含めてどちらもリサイクルや循環型社会の構築に向けて、家電やプラスチック製の容器や包装に関してはリサイクルを行うなど法律に規定されている。その結果、「産業廃棄物」における55%は再利用、42%が減量化されるなど、廃棄物を減らす意識が年々高まっている。