精米と無洗米の違い・意味

精米と無洗米の違いとは

精米と無洗米の違い

- 概要 -

「精米」とは、籾から出たばかりで糠と胚芽がついたままの茶色のお米粒を、そぎ落とすことで白色(もしくは薄い茶色)の米にする作業のことを指す。糠を少しずつ残すことで、3分づき米や5分づき米、7分づき米、精白米、そして無洗米になる。「無洗米」は、精米作業でもとれなかった肌糠を特殊な作業で取り除き、家庭でもとがずに水を加えるだけで炊くことができるお米のことである。

- 詳しい解説 -

田んぼから収穫された稲。その先端に穂状になっている粒が籾(もみ)である。その籾から取り出されたのが、糠がついままの茶色の玄米。ビタミンやミネラル、食物繊維を豊富に含む玄米は、健康志向の昨今、好まれて食べられることも多くなったが、独特の風味や硬さから敬遠されることも少なくなく、それを老若男女が食べやすいように糠と胚芽を削ぎ落とす作業のことを「精米」という。

玄米の糠を少し残して精米することで、消費者の好み・用途に合わせたお米にする。ほとんど茶色で糠も少し取り除いただけの‘3分づき米’、玄米と白米の中間の‘5分づき米’、白米と変わらない色合いながら味わい深いの‘7分づき米’、全く取り除いた‘精白米’である。そしてさらに、肌糠と呼ばれる粘り気のある糠を取り除いたものが「無洗米」である。「無洗米」は、家庭でとがずに水を加えて炊飯器で炊くことができ、浄化が難しいとぎ汁を河川に流さなくてすむことから、生活排水による水質汚染を防ぎ環境に優しいお米としても注目されている。