霞と霧の違い・意味

霞と霧の違いとは

霞と霧の違い

- 概要 -

「霞(かすみ)」とは、「霧(きり)」も含めた呼び方であり、空気中に様々な細かい粒子が浮かんでいることから視界がはっきりと見えないことをいう。明確に定義付けされているわけではなく、黄砂や煙などの場合も使用される。一方、「霧」は、微小な浮遊水滴によって、水平方向に見渡せる範囲が1km未満である状態と気象庁の天気予報等で用いる用語(2015年7月現在)において規定されている。

- 詳しい解説 -

「霞」は「かすみ」と読み、空気中に様々な細かい粒子が浮かんでいるため遠くがはっきりと見えない現象のことをいい、気象庁の天気予報等で用いる用語(2015年7月現在)として明確な定義はなされていない。専ら、文学で使用される。霞がかる、春霞などというように用い、黄砂や煙、霧などが薄い帯のように視界を遮っている状況のことを指す。

「霧」は「きり」と読み、気象庁の天気予報等で用いられる用語の中で、微小な浮遊水滴により、水平方向に見渡せる範囲が1km未満の状態のことと規定されている。山間部や海沿い、朝早いうちなどによく見られる自然現象で、それにより電車が遅延したりすることもある。霧が濃くなり、水平方向に見渡せる範囲が陸上で約100m、海上で500m以下となった際には、濃霧と呼ばれる。

つまり、「霞」とは「霧」も含めて視界がはっきりとしない状態のことを指す語であり、「霧」は気象庁で定義されており、水平方向の視界が1km未満しかない場合を指す。