- 概要 -
「理屈」とは、それぞれの物ごとや現象に対し、考察し、知識を相手に説明できるように組み立てることであるが、無理に辻褄を合わせ、こじつけるようにして結論を導いていることをいう。
「理論」とは、「理屈」と同じように説明を組み立てるが、それは法則に則っており、統一的に、もしくは筋道をしっかりとたてて確証のある知識をもとに導いていることをいう。
- 詳しい解説 -
「理屈」も「理論」も、それぞれの物ごとや現象に対し、考察し、知識を相手に説明できるように組み立てることを意味する。しかし、「理論」は法則に則り、統一的にもしくは筋道を立てて確証のある知識をもとに結論に導いていくことを指すのに対し、「理屈」とは無理に辻褄を合わせて、こじつけるようにして結論を導くことをいう。
「理屈」が使われていることわざのひとつに、「理屈と膏薬はどこでもつく」とあり、膏薬が体のどこにでもつけられるのと同じように、理屈もまた人にどうとてもつけられるという意味である。「理屈通りに物ごとが運ぶ」や、「理屈に合わない」など、つじつま合わせをして立てた筋道であるからこそ、専ら、結論や未来の過程において誤差が生じている際の語として使用される。