- 概要 -
「源氏」と「平氏」の違いは、一律で臣籍降下を実行した第52代天皇の嵯峨天皇を基準として、その直系であるか、傍系であるかがはじまりである。それまでは、臣籍降下の都度、先祖の天皇の通称などちなんだ姓を考え与えていたが、それを一律で、直系の子孫は「源」、嵯峨天皇の兄弟の子どもやそのまた下の子どもには「平」を授けた。
- 詳しい解説 -
「源氏」と「平氏」のはじまりは、第50代天皇の桓武天皇(かんむてんのう:西暦737年生から806年没)の第二皇子、嵯峨天皇(さがてんのう:西暦786年生から842年没)が、皇太子と数人の皇子以外の御子全員に、一律で「源」の姓を授けて身分を皇族から臣下にした‘臣籍降下’が起源である。嵯峨天皇が基準となり、直系の子孫は「源」、自分の兄弟の子や、その下の子たち傍系は、一律で平安京にちなんだ姓である「平」とした。なお、それまでは臣籍降下の都度、先祖となる天皇の通称など因んだ姓を考えていた。
「源」の姓を名乗る氏の方が「平」姓よりその由来から見て各上であり、後に源の方が一般的になったため、臣籍降下の際には皆「源」を名乗るようになった。