金融庁と財務省の違い・意味

金融庁と財務省の違いとは

金融庁と財務省の違い

- 概要 -

「金融庁」は内閣府の外局であり、主に金融政策の立案や民間金融機関の監督などを行い、日本国の金融機能を安定させて円滑に進めることを目的としている。一方、「財務省」は主に国の予算編成が業務であり、一般市民の暮らしに関わる財政的な制度企画・立案、貨幣発行などの重要業務を行う。もとは大蔵省というひとつの組織の中で行っていた業務を、癒着などの問題も後押しとなり省庁再編時に2つの組織に分けたものである。

- 詳しい解説 -

もともとは大蔵省の中にあった業務を、民間金融機関との癒着などの問題も後押しとなって1998年に行われた省庁再編の際に、金融を司る「金融庁」と財政を司る「財務省」に組織分けされた。なお、「金融庁」は2001年(平成13年)に内閣府の外局として改組された。外局とは、特殊性が強く独立が必要な業務を専ら行うために設立される機関のことをいう。

「金融庁」の業務は、金融政策の立案や民間金融機関(銀行及び証券会社)の監督、預金者や保険契約者、有価証券の投資者などの保護等、日本国の金融機能を安定させ、円滑に進めることを目的としている。

「財務省」の業務は、主に国の予算編成であるが、ほかに税制に関する制度の企画・立案、国債・地方債・貨幣の発行など一般市民の暮らしに関わる財政業務を行っている。