甘夏といよかんの違い・意味

甘夏といよかんの違いとは

甘夏といよかんの違い

- 概要 -

「甘夏」も「いよかん」も同じミカン科ミカン属の植物で、オレンジ色の堅い皮と厚い内皮の中に、プチプチとした甘みと少なめの酸味をバランスよく含んだ粒がぎっしりと詰まった果実である。「甘夏」は大分県で夏みかんの枝がわりとして誕生し、「いよかん」は明治時代に山口県萩市で発見された(親品種不明)柑橘類である。「甘夏」の出荷時期は1月から6月で、かすかな苦味が特徴であり、「いよかん」の出荷時期は11月から翌年3月、甘味と酸味のバランス、香りのよさが特徴である。

- 詳しい解説 -

「甘夏」も「いよかん」もミカン科ミカン属の植物で、艶のあるオレンジ色の堅い皮と厚い内皮の中に、ジューシーでプチプチとした食感が楽しい粒々がぎっしり詰まった、少なめの酸味と甘みを含んだ果実である。その違いは、「甘夏」は1935年に大分県の農園で夏みかんの枝がわりとして誕生した、1月から6月頃に出荷時期を迎える初夏の果実で、「いよかん」は明治時代に萩市で発見された日本原産の柑橘類で、11月終わりから翌年3月頃まで出荷される果実である。

「甘夏」は別名を甘夏みかんとも呼び、かすかな苦味とすっきりとした甘さ、少なめの酸味が特徴である。庭植えにされることも多く、購入も安価であることから、ビタミンCにクエン酸、そのほかのビタミン類など疲労回復に、爽やかな香りは気分転換になる。また、厚めの皮はマーマレードジャムに加工することもできる。

「いよかん」は、漢字で「伊予柑」と書くように、現在、主に愛媛県で生産されている柑橘類で、同じ愛媛県産の温州蜜柑と混同されないようにこの名前になった。なお、萩市で発見されたものの親品種は明らかになっていない。