- 概要 -
どちらも日本で食べる韓国料理としては定番のメニューである。「ユッケ」とは、肉という意味の「ユク」と刺身という意味の「フェ」が基の語で、生の牛肉を細切りにし、ゴマやネギ、松の実などの薬味とゴマ油や醤油、コチジャンなどで味付けをし、最後に卵黄を落として食べる料理である。一方、「ユッケジャン」とは本来、犬の肉を使用したケジャンと呼ばれる唐辛子をたっぷり入れた鍋料理のことであったが、当時より犬の肉を苦手とする人がいたため、代用として牛肉の細切りを使用し、スープが作られ現在に至る。
- 詳しい解説 -
「ユッケ」も「ユッケジャン」も本場は韓国(朝鮮)であるが、韓国料理が日本でも広く普及しており、よく知られた料理である。「ユッケ」とは生の牛肉を細切りにしたお刺身のことを指し、「ユッケジャン」とは、日本では主に、ユッケに使用するような細切りの牛肉を入れた唐辛子のたっぷり入った辛いスープのことを指す。
「ユッケ」は、肉という意味の「ユク」と刺身という意味の「フェ」が合わさった語で、連音により「ユッケ」と聞こえる。作られた当時は、耕作や運搬などをさせていた牛を使用していたため、生食に適さない脂身を避け、食用とする硬い赤身の部分を食べやすく刻んだとされる。ゴマやネギ、松の実などの薬味とゴマ油や醤油、コチジャンなどの調味料で和えて、卵黄を落として食べる。
「ユッケジャン」は、日本では専ら細切り牛肉が材料であるが、本来は犬の肉で作られたケジャンと呼ばれる鍋料理のことであった。当時から犬の肉を苦手とする人がいたため、代用として牛肉を入れたものが作られるようになったとされる。