国務長官と内閣官房長官の違い・意味

国務長官と内閣官房長官の違いとは

国務長官と内閣官房長官の違い

- 概要 -

「内閣官房長官」とは、総務省、法務省、外務省など原則14人(場合に応じ3人まで追加可)の長である「国務大臣」のひとりであり、内閣総理大臣を直接補佐し、内閣の事務や重要政策の企画立案、調整など多岐にわたる重要作業を行う内閣官房の長のことである。「国務長官」とはアメリカやイギリスのポストで、日本でいう外務大臣もしくは国務大臣の代名詞として使用されている。

- 詳しい解説 -

日本国の内閣を組織する総務省、法務省、外務省、財務省、文部科学省など原則14人の各省庁の長(特別職の国家公務員であり、選挙や指名により選任される。また、必要に応じて3人まで追加できる)のことを「国務大臣」と呼び、その中のひとりが「内閣官房長官」である。内閣の事務や重要政策の企画立案、調整、内閣総理大臣の直接的な補佐を行う内閣官房という組織の長を指す。

一方、「国務長官」とはアメリカ合衆国とイギリスのみに存在するポストである。しかし、その役割は違っており、アメリカ合衆国においては、元々が日本の外務省に当たる省が編成に伴い国務長官という名称になったもので、専ら外務大臣と同じ職務である。また、イギリスでは国務大臣のことを国務長官というが、名称としては大臣や、相を使用している。

「内閣官房長官」は「国務大臣」のひとりであり、「国務長官」とはアメリカやイギリスにおいてのみ存在し、日本におきかえると外務大臣のこと、もしくは国務大臣の代名詞として使用されている。