- 概要 -
小さめの頭に細長い脚と胴体、焦げ茶色の斑点模様の入った体をもっているのが「チーター」で、見通しは良いが生存競争の激しい砂漠地帯に生息する。陸上動物の中では最高のスピードを誇り、半々の確率で狩りを成功させる孤高のハンターである。一方、「トラ」は森の王者と称される最大の大きさをもち、生息する森林地帯の茂みなどに身を隠すために、オレンジ色の毛並には白色と黒色の縦縞が入っている。
「チーター」も「トラ」も同じネコ科動物であるが、生育地域や体格、様相など大きく違っている。
- 詳しい解説 -
「チーター」も「トラ」もネコ科の動物であるが、「チーター」はアフリカや南西アジアの砂漠地帯に生息し、「トラ」は南アジアや東アジアの熱帯雨林や針葉樹林といった森林が密集した地域に生息している。また、見た目でも「トラ」の最大体長はチーターの倍にもなることや、体の模様が「トラ」は縦縞であるのに対し「チーター」は斑点であるなど大きく違いがある。
「チーター」は、一気に加速し、一瞬のうちに止まって獲物を仕留める、陸上動物の中で最高のスピードを誇る動物で、最高速度は約110km（100mを約4秒で走る速さ）にもなる。体長は110cmから145cmほどで体重は35kgから75kgと、小さめの頭に細長い脚と胴体を持つスレンダーな姿で、50％の高い成功率で狩りを行う美しき孤高のハンターである。
「トラ」は、森の王者とも称される世界最大の大きさを持ち、体長は140cmから240cm、体重は90gkから300kg超にもなる。茂みなど見通しの悪い場所に身を隠すために、オレンジ色の毛並に白色と黒色の縦縞が入ったとされ、北の地域の方が体は大きくなり毛色も淡くなるとされる。