お茶漬けと雑炊の違い・意味

お茶漬けと雑炊の違いとは

お茶漬けと雑炊の違い

- 概要 -

「お茶漬け」とは、一般的に煎茶や番茶といった日本茶をご飯にかけて食べる料理のことである。一方、「雑炊」は炊いたご飯に出汁やお湯を加えて、白身魚やカニ、フグ、卵、鶏肉など好きな具とともに軽く煮込み、醤油や塩、味噌などで調味した料理のことである。なお、「雑炊」は、水を増して食べることから付けられた「増水」が語源であり、後に好きな具を足して作るようになったことから「雑炊」となったとされる。

- 詳しい解説 -

「お茶漬け」も「雑炊(ぞうすい)」もメインになる食材は炊いた米(ご飯)である点は同じである。しかし、「お茶漬け」は主に煎茶やほうじ茶などの温かいお茶をかけるのに対し、「雑炊」はさらに出汁と他の具を入れて煮て調理する点が違っている。

「お茶漬け」に用いられるお茶は一般的に日本茶(上記の他に番茶や抹茶など)であるが、中国茶や出汁、暑い日などにはさらりとかきこめるように氷などを入れ、冷やしたお茶などをかけることもある。お茶漬けは海苔やおしんこ、焼き鮭など手軽にトッピングできる食材が具とされることが多い。

「雑炊」は出汁に加え、魚介類や鶏肉、卵などを一緒に煮込み、醤油や味噌、塩で味を調える料理である。フグを入れてフグ雑炊、蟹を入れてカニ雑炊、他にも鶏肉やキムチなど好みの食材を具とする。ご飯を水で増すことから、古くは「増水」と書き、好みの具を足して作るようになり「雑炊」と書くようになったとされる。