カルピスとヤクルトの違い・意味

カルピスとヤクルトの違いとは

カルピスとヤクルトの違い

- 概要 -

「カルピス」とは、モンゴルの遊牧民が飲んでいた酸乳をヒントに、牛乳と乳酸菌から作られた乳酸飲料で、最後の加熱によって乳酸菌は殺菌されてしまうが、乳酸菌が作り出した乳酸によって腸内環境に働きかける飲料である。一方、「ヤクルト」は自然界に元々存在する乳酸菌を、生きたまま腸の中へ到達するよう強化・培養させた乳酸菌シロタ株を用いた乳酸飲料のことである。

- 詳しい解説 -

「カルピス」も「ヤクルト」も、日本では広く周知された乳酸菌が含まれる乳酸飲料である。なお、乳酸菌とは、主に腸内環境を改善する働きを持つ菌で、改善するためには一日に5000億個から1兆個が必要とされる。

「カルピス」は、カルピス株式会社(東京都渋谷区)の創業者、三島海雲氏が、モンゴルを訪問した際に遊牧民が飲んでいた白色の液状の酸っぱい乳‘酸乳’を飲んで体力が回復したことをヒントに作った牛乳と乳酸菌を原料の乳酸菌飲料である。カルシウムの‘カル’とサンスクリット語で五味の最高位‘サルピルマンダ’、次の位の‘サルピス’から考え、言いやすい‘ピス’を使い「カルピス」とした。

「ヤクルト」は、乳酸菌の強化・培養に成功した乳酸菌シロタ株の生みの親、代田稔博士により創業された株式会社ヤクルト(東京都港区)の商品である。元々自然界にある乳酸菌を選び、胃液や胆汁に負けないよう強化して、生きたまま腸まで届かせるものである。

「カルピス」は乳酸菌を加熱し乳酸菌自体は死んでしまうものの乳酸の作用を求めた飲み物、「ヤクルト」は乳酸菌を強化培養した生きた乳酸菌を取り入れる飲み物のことである。