歳費と賃金の違い・意味

歳費と賃金の違いとは

歳費と賃金の違い

- 概要 -

「歳費(さいひ)」とは、衆議院・参議院の国会議員に支払われる給料のことで、国会議員の歳費、旅費及び手当等に関する法律により月額が決められているため、金額の変更の際には法律の改正が必要となる(昭和22年4月30日施行、平成27年6月10日改正)。また、「賃金」とは、使用者が労働者の働きに対して支払うべきすべての対価のことであり、労働基準法により定められている。

- 詳しい解説 -

「歳費(さいひ)」とは、衆議院、参議院ともに国会議員に支払われる、会社員でいうところの給料のことである。昭和22年4月30日に施行された‘国会議員の歳費、旅費及び手当等に関する法律’により月額が決められており、金額の改定には、当該法律の改正が必要となる。現在、各議員の議長は217万円、副議長は158万4千円、年齢や当選回数に関係なく一般議員は129万4千円を歳費月額として受領している(平成27年6月10日改正時点)。使途には、事務所の人件費や事務所の賃貸料・光熱費、選挙関係費、調査研究費、組織活動費なども充てられる。なお、期末手当は別途支給される。

「賃金」とは、労働基準法により定められる、労働者が働いた対価として受け取るべき(もしくは使用者が労働者に対し支払うべき)すべてももののことをいう。なお、退職金と賞与については、一般的に使用者の裁量によりその金額が変更となるが、賞与について明確な規定がなされている場合は、「賃金」と称しても良いとされる。

つまり、「歳費」は国会議員に支払われる給料のこと、「賃金」とは労働者が労働の対価として受け取るべきすべてのもののことを指す。