嘔吐下痢症とノロウイルスの違い・意味

嘔吐下痢症とノロウイルスの違いとは

嘔吐下痢症とノロウイルスの違い

- 概要 -

「嘔吐下痢症」とは近年では「感染性胃腸炎」と呼ぶこともあるが、主な症状に嘔吐と下痢が現れる疾病の総称であり、「ノロウイルス」もそのひとつである。

「ノロウイルス」の症状は1日から2日ほどであるが、人から人への飛沫感染や食品を介しての感染など、感染拡大の可能性があり、特に、乳幼児や高齢者は重症化の恐れがあるため注意が必要である。11月初旬から翌1月の乾燥し、寒い時期がピークとなる。

- 詳しい解説 -

「嘔吐下痢症」とは、主な症状として嘔吐と下痢が現れている疾病のことすべてのことをいい、「ノロウイルス」は「嘔吐下痢症」のうちのひとつである。近年では「嘔吐下痢症」を「感染性胃腸炎」と呼ぶこともある。

「ノロウイルス」が最初に発見されたのは1968年アメリカオハイオ州のノーウォークという町だったことから、この名前が付けられた。多くの遺伝子型があること、食品中のウイルス検出が困難であることから、感染経路や原因究明が難しいとされる。

感染すると人の小腸の粘膜でウイルスは増殖し、嘔吐と下痢、腹痛などが1日から2日程度続き、感染したウイルスが飛沫して他人の手や口に入ることによって二次感染が起きる。また、人から人だけではなく、感染者の取り扱った食品などを介して感染したり、加熱が不十分だった感染した牡蠣などの二枚貝からも感染する可能性がある。流行時期は、主に11月初旬から翌1月頃である。