リスクアセスメントとリスクマネジメントの違い・意味

リスクアセスメントとリスクマネジメントの違いとは

リスクアセスメントとリスクマネジメントの違い

- 概要 -

「リスクアセスメント」とは、設備や機械、材料や作業工程といった働く環境の安全のために用いられる、リスクの特定・分析・評価からなるプロセスのことである。特定したリスクから生じる可能性のある怪我や疾病の重篤度と、発生する可能性の頻度を組み合わせて優先度を設定し、除去・低減へ向けて合理的に検討していく。一方、「リスクマネジメント」は「リスクアセスメント」を含み、火災や機密情報漏えいなど様々なリスクに対し、予測し、回避、抑え込むなどして、企業を防衛するための経営技術のことを指す。

- 詳しい解説 -

「リスクアセスメント」とは、働く環境(機械や設備、使用する材料や作業工程等)において、危険があるもの、有害であるものなどのリスクを特定し、分析、評価して、除去するか低減させるかすることにより、安全を守るために行われるプロセス全体のことをいう。

一方、「リスクマネジメント」とは、経済的損失(工場や建物など所有の固定資産の火災や盗難など、天候異変による在庫過多、機密情報漏洩等)を予測し回避する、もしくは抑え込むといった、企業が自身を防衛するための経営技術のことをいう。「リスクアセスメント」もこれに含まれ、様々なリスクを自社で対応するか、もしくは保険などに対応させるかといった決断もまた、「リスクマネジメント」のひとつとなる。

「リスクアセスメント」は、特定した危険もしくは有害なものから生じる可能性がある怪我や疾病の重篤度と、それが発生する可能性の頻度を組み合わせて優先度を設定していく。それに沿い、設備・材料・作業方法について、合理的に廃止や変更していき、ガードや鍵などの安全装置、排気設備の導入、マニュアルの整備・更新、教育訓練、最終的に必要な場合は個人用保護具を導入などと進めていく。