- 概要 -
「寒暖計」は屋外や屋内の気温を測定する温度計のひとつで、その中でも人間が感じることのできる範囲内(マイナス40度からプラス40度)の温度を計るための測定器のことである。一方、「体温計」は人間や動物の体の温度を計るための温度計のことで、一般的には32度から42度の範囲で計測できるようになっている。現在は販売中止となった水銀体温計や、一般的な電子体温計、最近流通し始めた耳式体温計の3種類がある。
- 詳しい解説 -
「寒暖計」とは、屋外や屋内の気温を測定する温度計のうち、人が感じることのできる範囲内の温度を計るための測定器のことを指しており、目盛りは、一般的に、マイナス40度からプラス40度の間のみに振られている。一方、「体温計」とは、人間もしくは動物の体の温度を計るための温度計のことである。32度から42度の範囲で計測できるようになっているものが多い。
「体温計」には、水銀体温計や電子体温計、耳式体温計の3種類があり、現在最も一般的なものは電子体温計である。電子体温計は、脇の下や口の中で体温を測定するもので、測定部に埋め込まれた、温度の変化により電気抵抗が変化する‘サーミスタ’と呼ばれるセンサーを用いて測定される。その電気抵抗がマイクロコンピュータにより温度に変換され、デジタル表示される仕組みである。このような計測を「実測式」と呼ぶが、ほかに、マイクロコンピュータに内蔵された豊富な測定データをもとに、はじめの数十秒の体温上昇の具合から最高値を測定する「予測式」と呼ばれるものもある。誤差はプラスマイナス0.1度程度となっている。