フォアグラとレバーの違い・意味

フォアグラとレバーの違いとは

フォアグラとレバーの違い

- 概要 -

「フォアグラ」は世界三大珍味のひとつで高級食材である。ガチョウや鴨に多量の餌を与え、肝臓を肥大させ脂肪に変化させた、食用肝臓のことをいう。産地として有名なのはフランスであり、また大半がフランス国内で消費されるといわれている。一方、「レバー」とは肝臓のことである。「フォアグラ」と違い、通常飼育により家畜を成育させ肉と同様に肝臓も食用としたもので、牛や豚、鶏、鴨のものが一般的に流通している。

- 詳しい解説 -

世界三大珍味のひとつ「フォアグラ」。肝臓という意味のフランス語の‘フォア(Foie)’と、肥大や脂肪分の多いという意味の‘グラ(Gras)’からなる語で、ガチョウや鴨に多量の餌を与え、肝臓を無理やり肥大させて脂肪に変化させたものを指す。一方、「レバー」もまた肝臓のことである。日本では食用として牛や豚、鶏、鴨のものが流通している。つまり、「フォアグラ」は専用に飼育された食用肝臓のことであり、「レバー」は通常飼育により肝臓を食用としたものである。

「フォアグラ」の産地として有名なのは、フランス南西部とアルザス地方であるが、世界で生産されるもののうち約8割をフランスでつくり、その大半が国内消費されるといわれている。強制的に飼料であるトウモロコシを食べさせることから、残酷であると批判されることもあるが、フランスでは4世紀には生産されていた記録があるほど伝統的な食材である。

なお、日本では近年‘白レバー’というレバーが流通しているが、これは主に雌の鶏の自然に出来た脂肪肝である。