竜巻とつむじ風の違い・意味

竜巻とつむじ風の違いとは

竜巻とつむじ風の違い

- 概要 -

「竜巻」は、上空の積乱雲に向け、風を巻き上げるように発生したもののことで、鉛直渦に伸びているのが特徴である。民家を壊し吹き飛ばすなど、強いものだと100m/sもの風となる。一方、「つむじ風」は雲のない状況で発生した地上付近の水平に巻く風のことで、強いものだと20m/sの風となる。‘塵旋風’や‘ダズトデビル’とも呼ばれ、日本で発生するものの大半が「つむじ風」である。

- 詳しい解説 -

積乱雲のもと風を巻き上げるように発生しているのが「竜巻」であり、雲のない状況で発生した地上付近の水平に巻く風の渦のことを「つむじ風」と呼ぶ。また、風の強さも挙げられ、「竜巻」は強いものだと100m/sになるのに対し、「つむじ風」は20m/s程度である。しかし、どちらもどのような急な変化が起きるか不明であり、十分注意が必要なこと、近づいてはいけないことには変わりない。

「竜巻」が起きる条件として挙げられるのが、温度差と湿った空気、風向きの違いである。まず‘積乱雲’は、上空に冷たい空気があって地上に暖かく厚い空気の層がある時に発生し(温度差)、さらに、地面付近の空気が湿っていると上空で冷やされて小さな水の粒に変わり(湿った空気)、大きく膨らみのある竜巻が起こりやすい雲になる。そして、上空で同時に起きている異なる向きの風が、積乱雲に向け昇っている最中の空気にぶつかり合って斜めに向きを変え、さらに別の方向から吹いている風により向きを変て、と混ぜ合いながら上昇していき(風向きの違い)、結果、回転を伴う「竜巻」へと変化する。

「つむじ風」は、日差しが強く地上付近の空気が乾いた上昇気流が多い日に発生し、日本で発生したものの大半は「つむじ風」である。