株式会社と持株会社の違い・意味

株式会社と持株会社の違いとは

株式会社と持株会社の違い

- 概要 -

「株式会社」とは、事業を行うための資金を得るために、有価証券のひとつ「株式」を発行し、その資金で当該企業の運営を行っている会社のことである。一方、「持株会社」とは、他社の株式を所有することで、専ら複数の株式会社を管理下に置き、自身は事業を行わない(行う場合もあり)で、他社の事業を取り仕切るような企業を指す。主に、○○ホールディングスや○○グループ本社などと呼ばれるものがそれに当たる。

- 詳しい解説 -

「株式会社」とは、当該企業が事業を行うための資金を集めるために、「株式」と呼ばれる有価証券を発行することにより、企業運営を行っている会社のことを指す。有価証券とは、それ自体に財産的価値がある証券のことで、購入した投資者は株式の保有数によって当該企業の経営に参加でき、利益が出た場合には配当がもらえる、株式を売却することで利益が得られるなどのメリットがある。なお、借入ではない為、当該企業に返済義務はないのが特徴である。

一方、「持株会社」とは、当該企業自体は専ら具体的な事業は行わず、他の株式会社の株式を保有することで、株式会社の行っている事業を管理下において運営する企業のことで、○○ホールディングスや○○グループ本社などがそれに当たる。自身は事業を行わず他の株式会社を支配することだけを目的とした‘純粋持株会社’と、事業を行いつつ他の株式会社も支配する‘事業持株会社’、銀行・証券会社など金融機関を支配することを目的とした‘金融持持株会社’に大きく分けられる。

つまり、「株式会社」は事業資金を株式で調達している企業のことで、「持株会社」は他社の株式を所有することで、事業を取り仕切る親会社の役割をしている企業のことを指す。