牛乳と低脂肪の違い・意味

牛乳と低脂肪の違いとは

牛乳と低脂肪の違い

- 概要 -

筋肉や骨を作る成分が含まれていることから、一般的に普及している飲料である「牛乳」と「低脂肪(低脂肪牛乳)」であるが、その違いは構成されている成分量である。「牛乳」は最も一般的なもので、搾乳された牛の乳(生乳)を加熱殺菌しただけのものを指す。一方、「低脂肪」とは、原材料は生乳100%であるが、無脂乳固形分はそのままに、乳脂肪分を0.5%以上から1.5%以下の含有量に調整したものを指す。これは‘乳及び乳製品の成分規格等に関する省令’により定義されている。

- 詳しい解説 -

「牛乳」とは、牛の乳(生乳)を加熱殺菌しただけのものを指し、「低脂肪」とは、一般的に「低脂肪牛乳」のことをいい、「牛乳」より乳脂肪分を減らしたもののことを指す。

‘乳及び乳製品の成分規格等に関する省令’(昭和26年厚生労働省施行)により定められており、「低脂肪牛乳」とは、原材料は生乳100%であり、それより乳脂肪分のみを調整し0.5%以上から1.5%以下としたものと定義されている。なお、「牛乳」は、原材料は生乳100%で、無脂乳固形分8.0%、乳脂肪分は3.0%以上のものと定義されている。

乳牛から搾乳する牛乳は水分が約82%で、それ以外に‘無脂乳固形分’と‘乳脂肪分’と呼ばれる固形物で構成されている。‘無脂乳固形分’とは、たんぱく質、炭水化物、ミネラル、ビタミンなどの元々牛乳に含まれている栄養のことで、筋肉や骨を作る成分である。これを商品用途により加工していき、「牛乳」や「低脂肪牛乳」のほか、‘無脂肪牛乳’、‘成分調整牛乳’、‘特別牛乳’、‘加工乳’、‘乳飲料’に分けられる。