コンデンスミルクと練乳の違い・意味

コンデンスミルクと練乳の違いとは

コンデンスミルクと練乳の違い

- 概要 -

「コンデンスミルク」とは、牛乳を煮詰めて濃縮させた無糖の「練乳」や、糖分を加えた加糖の「練乳」のことをいう。日本の「練乳」については、厚生労働省が昭和26年に施行した‘乳及び乳製品の成分規格等に関する省令’にて、乳固形分と乳脂肪分、糖分の量が定義づけられている。かき氷のシロップや、苺につけて、コーヒーやパンのジャムとしてなど、様々な方法で甘く濃厚な牛乳の香りを楽しむことができる食品として親しまれている。

- 詳しい解説 -

「コンデンスミルク」とは、英語で「condensed milk」と書き、牛乳を煮詰めて濃縮させた‘無糖練乳’を指す。しかし、日本において「コンデンスミルク」といったときは、アメリカにおいて英語で「sweetened condensed milk」と書くもののことで、牛乳に糖分を加えて煮詰め、濃縮した‘加糖練乳’のことを指す。つまり、「コンデンスミルク」とは加糖もしくは無糖の「練乳」のことである。

日本において、「練乳」は一般的に「加糖練乳」と「無糖練乳」であり、厚生労働省が昭和26年に施行した‘乳及び乳製品の成分規格等に関する省令’により定義付けされている。(第二条26、28及び別表(三)乳製品の成分規格並びに製造及び保存の方法の基準(12)、(14))

それによると「加糖練乳」とは、生乳、牛乳又は特別牛乳にしょ糖を加えて濃縮したものをいい、乳固形分が28.0%以上で内乳脂肪分が8.0%以上、すべての糖分が58.0%以下とされる。一方、「無糖練乳」とは、濃縮乳であって直接引用に供する目的で販売するものをいい、乳固形分は25.0%以上で内脂肪分が7.5%以上、容器に入れた後150度以上で15分間以上加熱殺菌することとされる。

なお、国により定義は異なる。