レジュメと履歴書の違い・意味

レジュメと履歴書の違いとは

レジュメと履歴書の違い

- 概要 -

「レジュメ」も「履歴書」のひとつである。「履歴書」とは就職を希望する企業に対し提出する、自身の学業や職業の経歴、特技、資格、自己PRなどを記載する書式のことである。一方、フランス語が語源の「レジュメ」は、概要や要約、要旨など、学会や研究会、講義等で配布される発表内容を簡潔にまとめて記載した文書のことを指してきた。近年のアメリカやカナダなど外資系企業の進出により、‘自身を売り込むための身上書’という意味あいで使用される「レジュメ」が普及しはじめたことから、「履歴書」という意味でも用いられるようになった。

- 詳しい解説 -

まず、「履歴書」とは、就職や転職を希望する際に、企業等へ自身の学業や職業の経歴、自己PR、特技、資格などを記入して選考の資料として提出するものである。一般的な書式はJIS規格(日本工業規格)だが、自己PR欄が大きいものや、固有の欄が設けられているものなど様々な種類がある。企業より履歴書のフォーマットに指定がない場合は、自身にあったもので、PRにより良い書式のものを選ぶとよいとされる。

「レジュメ」とは、本来、概要、要約、要旨、概論などといった意味のフランス語「r?sum?」に由来し、日本でも専ら、講義や研究会、学会発表などの際に配布される、発表内容を簡潔にまとめて記載した文書のことを指してきた。しかし、大幅に増えた外資系企業や海外の研究機関などアメリカ系のビジネス分野への新規または中途の就職希望者は、日本規格の「履歴書」ではなく、「レジュメ」もしくは「レジメ」の提出を求められ、それが‘自身を売り込むための身上書’、‘経歴書’といった意味合いの内容のものであることから、近年では「レジュメ(レジメ)」を「履歴書」という意味でも用いることとなった。つまり、「レジュメ」とは主に外資系企業などに提出する「履歴書」のひとつである。