氷と雪の違い・意味

氷と雪の違いとは

氷と雪の違い

- 概要 -

「氷」とは水が0℃になり固体状態に凍ったもののことを指す。一方、「雪」とは、大気中の微粒子を核として、雲に含まれている水蒸気が一度も液体にならずに直接個体となって核のまわりにくっつき、重力により落下して、周囲の温度が0℃以上にならずに地面に到着したもののことを指す。なお、周囲の温度が0℃以上になってしまったものは個体がバラバラになり「雨」と呼ばれる。

- 詳しい解説 -

「氷」とは、水が0℃になり固体状態に凍ったもののことを指し、水がすべて「氷」になるまでは0℃を保ち、「氷」になった後は外気の気温と同じ温度になるため、冷凍庫においては冷凍庫の温度と同じ、自然界においては自然界の外気により凍ったまま、もしくは暖かくなり溶け出す。

一方、「雪」とは、空から降る水の結晶のこと、または地上に降り積もった状態、そのような現象が発生しているときの天気のことをいう。上空の気温が低いときに、雲に含まれている水蒸気が液体にならずに大気中の微粒子を核として直接個体(昇華)になった、0.01mm以下の小さな小さな‘氷晶(ひょうしょう)’がベースとなり、さらに微細な水滴が昇華して表面にくっついていくことで成長していく。それが、重力により落下し、周囲の気温が0℃以上にならずに地上に到達すると「雪」となる。なお、途中で気温が0℃以上になると‘雨’となる。

つまり、「氷」は水が固体状態になったもの、「雪」は大気中の微粒子を核に徐々に水蒸気が昇華してくっつき大きくなったもののことを指す。また、「氷」は空気や水が通り抜けられないが、「雪」は通り抜ける違いもある。