ブランデーとリキュールの違い・意味

ブランデーとリキュールの違いとは

ブランデーとリキュールの違い

- 概要 -

「ブランデー」とは、主に酸味が強く甘味の少ない白ブドウを原材料に、果汁をアルコール発酵させ、加熱して出てきた蒸気を冷却して再度液状に戻し、その作業を経て作られる‘蒸留酒’のひとつである。さらに、樽で熟成することによって、風味豊かで、まろやかで艶やかな琥珀色をした所謂「ブランデー」となる。一方、「リキュール」とは‘蒸留酒’をベースに、ハーブや果実、コーヒーやカカオなどのエキスを加えたお酒のことで、エキスの原料により、蒸留法や冷浸漬法、パーコレーション法、エッセンス法を用いて抽出・加味される。

- 詳しい解説 -

日本の酒税法では、「ブランデー」とは‘果実、水を原料として発酵させたアルコール含有物を蒸留したもの’であり、「リキュール」とは‘酒類と糖類等を原料とした酒類でエキス分が2度以上のもの’である。「ブランデー」は一般的に白葡萄を原料とし、アルコール発酵させてできた酒をさらに蒸留し、樽に入れて熟成させる‘蒸留酒’のひとつであり、「リキュール」は‘蒸留酒’をベースに、ハーブや果実などのエキスを加えたもののことである。

「ブランデー」の原料は酸味が強く糖分の少ない葡萄または、葡萄以外のリンゴなどの果実である。皮と種もそのままに圧縮して果汁を搾り、アルコール発酵させた後、加熱し、出てきた蒸気を冷却して再度液化させる作業により、濃く芳醇な香りとアルコール度数の高いお酒となる。蒸溜したばかりのものは無色透明であり、さらに樽に入れて熟成させることで豊かな風味とまろやかで艶やかな琥珀色のお酒に変わる。

「リキュール」に用いられるエキスとしては、ハーブを数種類から100種類以上組み合わせたものや、カシスなど果実、コーヒーやカカオなど果実の種子などである。それぞれのエキス原料により抽出方法は異なるが、ベースとなる蒸留酒とともに蒸留させる方法(蒸留法)や、ベースとなる蒸留酒に漬け込む方法(冷浸漬法)、熱湯を循環して香味を抽出する方法(パーコレーション法)、そのまま加味する方法(エッセンス法)がある。